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このような症状・お悩みはありませんか?

幼い子どもは痛みやしびれ、こわばりなど整形外科的な症状があっても、症状のある場所や内容をうまく伝えることができません。普段、様子をみている方がちょっとした変化を見つけてあげることは、早期発見や治療に役立ちます。下記のようなことに気付いたら、お早めにご相談ください。

まつもと整形外科リハビリテーションクリニック
  1. 乳児検診で股関節の指摘をされた
  2. 歩き方がおかしい、転びやすい
  3. 背骨が曲がっている
  4. 学校検診で側弯症という指摘を受けた
  5. 猫背などで姿勢が悪い
  6. 腕を動かさず、触れられるのを嫌がる
  7. 夜間などに下肢の痛みを訴える
  8. 扁平足で土踏まずのアーチがほとんどない
  9. O脚やX脚のように見える

小児整形外科の主な疾患

発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)

乳児では股の開きが悪い開排制限、脚を伸ばした際の太もものしわ、両膝を立てた際に膝の高さが低い、両足を持ち上げると片方のお尻がふくらんでいるなどから発見されます。両足の長さが違ってしまうこともあります。歩行ができるようになってから足を引きずる跛行で発見されることもあります。

内反足(ないはんそく)

生まれつき足が内側にねじれており、足の裏が内側を向いています。他の部分は正常に発達している突発性内反足が多くなっています。男児の発症が多い傾向があります。

筋性斜頚(しゃけい)

常に首をかしげている状態です。1,000人に2~3人程度が発症し、骨盤位(逆子)で生まれてきた赤ちゃんに多いとされています。
片側の首の筋肉にしこりができ、しこりがある方に首が傾いて、顔は反対を向きます。しこりは、生後2~3週で大きさのピークを迎え、それ以降は徐々に小さくなります。

脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)

背骨が左右に弯曲しており、ねじれている場合もあります。進行すると呼吸機能障害や腰痛・背部痛などを生じる可能性があり、早期発見と治療が重要であることから学校健診が行われています。
小学校高学年から中学生にかけて発症する思春期特発性側弯症が8割を占めます。女子の発症が多いとされています。

O脚・X脚

両膝が外側に開いているO脚、両膝が内側を向いているX脚があります。症状が左右対称ではない場合には、くる病などを原因とした病的なものが疑われますので早めにご相談ください。なお、O脚変形が残ってしまった場合、将来的に変形性膝関節症発症のリスクが高くなります。多くの子どもは2歳頃まで生理的O脚であり、その後4歳頃にX脚になってから7歳頃になると自然に改善します。

ペルテス病

大腿骨は股関節とつながっており、その付け根部分に血行障害が起こって大腿骨の骨頭が一時的な壊死を起こしている状態です。3~6歳頃の男児に多いとされています。

オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)

脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。

成⻑痛(子どもの下肢の痛み)について

いわゆる”成⻑痛”とは

成長痛は、幼児期・学童期・思春期に生じる一過性の下肢の痛みを指す言葉です。成長期の子どもに多いスポーツ障害のオスグッド病やシーバー病も成長痛の一種と捉えられることがありますが、こうした疾患は軟骨の剥離や炎症が原因となって生じX線などの画像検査で異常をみとめます。本来の”成長痛”は検査をしても特に異常がありません。

成⻑痛の主な症状

  1. 夕方から夜間、朝方に痛みを訴えることが多く、昼間活動している時に痛みを起こすことが少ない
  2. 痛みは一過性で数時間以内におさまり、痛みを残さない
  3. 不定期に痛みが起こる(週や月に数回程度)
  4. X線撮影などの検査をしても特に異常がない
  5. 痛い部位に炎症症状(腫れ・赤み・熱感・圧痛・運動制限など)がない
  6. 軽いマッサージやストレッチで痛みを緩和できることがある

上記のような症状が続く場合、成長痛が疑われます。

ご相談

小児期においては、子供たちの特徴的な骨や関節の成長に配慮した診断や治療が必要です。一般的に、小児期での診断は、問診や身体検査、レントゲン検査やMRI検査などの検査を介して行います。症状によっては、より専門的な検査を受けるために専門機関をご紹介することもあります。上記のような症状がありましたらご相談ください。