PFC-FD療法

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PFC-FD™療法とは?

PFC-FD™療法は再生医療の一種で、自分自身の血小板から抽出した血小板濃縮液を利用して治療を行う新しい治療方法です。
PFC-FD™療法の特徴は、自己血小板濃縮液を利用することで、患者自身の細胞を使用して治療を行う点にあります。そもそも血小板には、血液凝固を促進する効果や傷を治す際に成長因子を活性化させる働きがあります。これを治療部位に注入することで、自己再生能力を利用して損傷箇所を治療していきます。

まつもと整形外科リハビリテーションクリニック

適応疾患

関節炎や腰痛、筋肉の損傷などの慢性疾患の治療で使用されるほか、手術後の再建手術などに使用されます。また、スポーツ障害や老化にともなう慢性的な疼痛症状にも有効とされています。

適応疾患
  1. 変形性膝関節症
  2. 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  3. 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  4. 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
  5. 足底腱膜炎
  6. アキレス腱付着部炎
  7. 腱鞘炎
  8. 肩腱板断裂
  9. 靭帯損傷
  10. 肉離れ

特に、変形性膝関節症を患っている方にも選択肢の一つとしてご提案しています。 変形性膝関節症では薬物治療やヒアルロン酸注射を施してもなかなか改善しにくい方が一定数いらっしゃいます。特に手術は避け たいと考えておられる場合、このPFC-FDTM療法は患者様へ納得いただける治療の一つになるのではないかと考えています。

PFC-FD™療法のメリット・デメリット

メリット

PFC-FD™療法のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

まず、自分自身の血液から抽出された血小板濃縮液を使用するため、移植物拒絶反応や感染症のリスクが低く、安全性が高いと考えられることが特徴です。また、手軽に治療を行えるため、痛みや不快感が少なく入院の必要がありません(日帰りでの治療が可能です)。
さらに、PFC-FD™療法は、再生医療の一種であるため、炎症性の疾患や組織再生が必要な疾患に効果的であり、従来の治療法では難しかった治療効果を期待することができます。

デメリット

一方で、PFC-FD™療法のデメリットとしては、以下の点が挙げられます。

まず、治療効果には個人差があり、すべての方に一律の治療効果が現れるわけではありません。一人ひとりの血小板や成長因子の働き方にばらつきがある再生医療の一種であるため、治療効果が現れるまでに時間がかかる場合があります。
また、PFC-FD™療法は、医療保険適用とならない自由診療となり、完全自己負担になる点にご注意ください。治療費用については事前にご同意いただいたうえで、治療がスタートとなります。
そして未発見のリスクがあることにも注意が必要です。自分自身の血液から抽出された血小板を使う治療のため、拒絶反応やアレルギー反応については低リスクだと考えられています。しかし新しい治療であり、臨床経験が乏しいことから、まだ未発見のリスクを否定することはできません。

治療を受けるにあたって

PFC-FD™療法を受けることで個人差はあるものの、おおむね3ヶ月から半年ほどは炎症反応を抑えて痛みや腫れを緩和させることができると考えられています。そのため、痛みが引いている期間のうちにリハビリテーションや運動療法を取り入れて治療を強化していくことがとても大切です。
当クリニックでは理学療法士と密に連携し、痛みの改善だけではなく、機能回復や再発予防にも力を入れております。そのためPFC-FD™療法で痛みが引いた後も継続的なケアを行うため、定期的な通院を強くおすすめしております。